参加者インタビュー:臼井 成美さん

6年前に会社員を卒業し、旦那さんの地元である横浜で複業を開始。徐々に地域の枠を広げていき、現在は全国の様々なプロジェクトに複業として関わっている臼井さん。令和3年度にだんだん複業団に参加し、昨年度は団員同士の横のつながりをつくる「だんだんコミュニティ」の活性化に貢献していただきました。

臼井さんプロフィール

シェアワーク研究所代表。「提案するサポーター」をモットーに、誰もが自分らしく働き続けられる社会の実現を目指し様々な活動を展開している。これまでに育児、介護、そして自身の病気との両立を経験。その経験を活かした個人のキャリア支援や、持続可能な組織づくり支援を行う。「だんだん複業団」は令和3年度から参加。大学時代のほろ苦い思い出のある松山への懐かしさから、ぜひ関わりたい!と思い参加。地域企業とのつながりだけでなく、複業人材とのつながりも大事にしている。

だんだん複業団に参加した理由を教えてください。

会社員として大企業、中小企業、ベンチャーと複数の企業で働いてきました。その後、フリーランスとなって、今年で6年目を迎え、現在は複数の企業に「複業」として関わっています。これまで住んでいる横浜の企業をはじめ、長野、静岡、岡山など、いろんな地域の企業とご縁ができて仕事をしてきました。
大学が高知だったこともあり、四国はご縁のある土地だったのですが、コロナ渦で県外に出る機会が減ってしまいました。そんな時に、だんだん複業団の活動を知って、四国に久々に関われる絶好の機会だと思い、参加を決めました。

私が複業をスタートした6年前は、女性の複業者が少ない印象がありましたが、最近はリモートワークも進んだ影響で徐々に増えてきて、その中でもだんだん複業団はいろんな経験・スキルを持った人が多いように感じています。そんな刺激的なコミュニティの中で、私は働き方も多様化している社会環境で、女性も複業は実践しやすいよ!ということを自分も実践しながら伝えていきたいと考えています。

参加してみて印象に残っていることはありましたか?

だんだん複業団に参加した初年度は、複業マッチングプログラムに参加して、現地フィールドワークで様々な松山の企業と出会うことができました。その中で特に印象に残っていることとして、団員の方たちと仲良くなって色々話をしている時に、「これから企業に提案するということは私たちってライバルなんですね」とおっしゃった方がいました。

たしかにマッチングだけ見るとそうなのかもしれません。ただ、キャリアもバックグランドも違う人たちが集まるだんだん複業団のようなコミュニティは、団員同士がライバル関係になるのではなく、「こういうところは自分は経験がないから教えてほしい」とか「自分はこういう経験をしているからこういうことを教えられるよ」とか、お互いに足りないところを補い合える補完関係が築けるのではないかと思いました。

そんな思いもあり、昨年度は新たに取組がスタートした「だんだんコミュニティ」の活動に関わらせていただきました。団員の方向けに複業する際のヒントとなるコラムを書いたり、コミュニティマネジャーの方と交流サロンを2つ企画・運営したりしました。フィールドワークでご一緒して、とても感銘を受けた団員の方の強みをシェアするイベントや団員の方の強みを言語化するイベントができたことは、とても思い出に残っています。

臼井さんが参加した令和3年度の現地フィールドワーク(鯛めし屋さんでご飯を食べている様子)

– プロジェクトに参加してみて、学びや自身の変化や発見はありましたか?

だんだん複業団の中で、いろんな企業や団員との出会いや交流を通じて、自分の新しい武器がつくれていると実感しています。6年前に複業を始めた時は、キャリアコンサルティングの資格を軸に、個人や組織に対してキャリア支援などを行ってきたのですが、現在はさらに二つの軸ができたと感じています。一つは、SDGsの数値目標を元にした「サスティナブル経営の支援」、もう一つは「新規事業の立ち上げから軌道に乗せるまでの支援」です。

私の大きな発見は、自分のスキルや強みは複業経験の中で新たに手に入れることができるということです。最近も「私は人の強みを見つけることが得意なんだな」と気づいて、新たな武器が見つかったと感じています。今後はその武器を生かして、だんだん複業団に新しく入る団員の方や複業が初めての団員の方のメンター的な役割にも挑戦していきたいと考えています。

臼井さん企画の団員同士の横のつながりをつくる交流サロンの様子

これからだんだん複業団に応募しようとしている人へ

一つの会社だけで働いていると、会社以外の場所に出た時に「自分にできることなんてあるのかな?」と思うこともあるかもしれません。たとえ何かのプロフェッショナルとは言えないと感じていても、私の経験的には、あるがままの自分で「この会社のために自分は何ができるか?」を考えて行動すると、もしかすると良いご縁が生まれるかもしれません。

複業という働き方を新たに始めるにあたっては、「自分はどんなことができるか」を日々観察し、自分が何者かどうか「自分にタグをつけておく」と良いと思います。特別なことでなくても「自分のタグ」をコミュニティ内でも共有していくと良いと思います。自分の経験や考え、持ち味を伝えていくことで、共感した仲間と良い信頼関係ができて、良いプロジェクトが生まれるんじゃないかなと思います。

以上、臼井さんのインタビューでした。ご協力ありがとうございました。

■臼井さんが書いたコラム 
ニワトリが先か卵が先か⁈ ~複業編 Vol.1~
ニワトリが先か卵が先か⁈~複業編 Vol.2~

■臼井さんが企画した交流イベント 
10月交流サロン 〜地域複業実践者に学ぶ 企業の課題を引き出すための質問力〜
2月交流サロン ~ポータブルスキルを活かしたブランドステートメント作成会~

■臼井さんのインタビュー動画(現地フィールドワーク参加時

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