【プログラム参加人材募集】令和6年度「だんだん複業団」(複業人材向け) ※2024年9月25日更新

だんだん複業団(都市部人材デュアルワーク支援事業)は、人手・人材不足に悩む松山市企業と複業等を通じて自らのスキル・経験を生かしたい都市部人材のマッチングを支援する松山市企業立地・産業創出課主催のプロジェクトです。

だんだん複業団のスキーム図

令和2年度から5年度まで延べ約400名の複業人材がだんだん複業団にエントリーし、松山市内企業と延べ約60名がマッチングし、営業、マーケティング、広報PR、デザイン、事業開発、経営企画、人事などの経験を活かして、経営課題の解決や既存事業の成長、新規事業の開発などに貢献してきました。

<参考記事:令和5年度「だんだん複業団」成果報告会のレポート記事>
https://dandanfukugyodan-matsuyama.jp/report-20240313/

松山市ってどんなまち?

松山市は愛媛県の県庁所在地で、県のほぼ中央に位置し、四国で唯一の50万人都市です。市内電車で10 分の範囲にオフィス街、商店街、官公庁、道後温泉や松山城などの観光地、大学、病院、商業地が集約しています。働く場所だけでなく、生活する場所としても魅力的なコンパクトシティで、そこそこの都市型の生活を営みながら田舎のおだやかさも楽しめるのが特徴的です。

街の中心にあり松山のシンボルである松山城は、春は桜が咲き、秋は紅葉を楽しむといった四季の移ろいを感じることができます。その松山城を中心に周りをぐるりと囲むように市内中心部は路面電車がゴトゴト走っています。その中心部はアーケード型の商店街あり、デパートやスーパーはもちろん、飲食店やカフェ、書店、雑貨屋などが並んでいます。そして、日本最古の湯といわれる道後温泉をはじめ、市内には数多くの天然温泉があります。

松山市に関する詳しくはこちらのページをご覧ください。
https://www.city.matsuyama.ehime.jp/shisei/matsuyama/index.html
https://www.city.matsuyama.ehime.jp/shisei/koho/syouran/siseiyouran2024.html

自然と都市が調和する松山市の街並み

共感マッチングという考え方

だんだん複業団の「だんだん」は、「徐々に・じわじわと」の意味ともう一つ松山市の方言で「ありがとう」の意味があります。松山市内企業と複業人材が「だんだん」とお互いに分かり合い、ステップアップする中で、関わった人たちが笑顔で「ありがとう」と想い合うプロジェクトに育てたいという意味を込めています。

一般的に副業は、人材のスキル・経験を前提にマッチングをした上で仕事を進めていくのに対して、だんだん複業団はお互いのビジョンや想い、人柄や価値観への共感を前提にしたマッチングを目指しています。単なるスキルの提供や金銭的報酬といった業務的な関係を超えて、人や地域とのつながりや心理的報酬といった社会的な関係を築いていくことになります。

また、一般的に使われる「副業」は本業とは別のサブの仕事という考え方ですが、だんだん複業団で使っている「複業」はメインとサブと区分することなく、関わる仕事すべてが本業という考え方で、単に与えられた業務を実施するのではなく、企業と同じ目線で企業課題の解決や新しい価値の創出をしてほしいと考えています。

共感を前提にすることで、人と地域とのつながりが生まれます。

プログラム概要

今年度のだんだん複業団は4つのプログラムを実施します。ご興味のあるプログラムにご参加いただけます。
※ただし、松山市内在住者は①②のプログラムには参加ができませんので予めご了承ください。(前提として、本事業が「都市部人材デュアルワーク支援事業」であり、都市部など松山市外在住者と松山市内企業とのマッチングによる、企業の課題解決と松山市の関係人口創出を目的とした取組であるためです。)

①複業マッチングプログラム
事業開始時(令和2年度)より実施する市内企業と複業人材(以下、「団員」)の複業マッチングを目指すだんだん複業団のメインプログラム。単なるスキルマッチングではなく、団員が実際に松山を訪れて企業と対話するフィールドワークや私はこんなことができます!という想いが込められた提案の上で、共感マッチングを目指します。

②Anytimeマッチングプログラム
過去(令和5年度まで)に複業マッチングプログラムに参加した市内企業が応募でき、チェックインやフィールドワークを経ずにマッチングを目指すプログラム。具体的な案件の依頼だけでなく、団員からアイデア募集したい!1時間壁打ちして欲しい!といったライトな案件も過去参加企業から募集します。

③コミュニティプログラム
令和4年度より実施する団員同士が交流やコミュニケーションを図り、横のつながりや仲間をつくることを目指す団員主体のコミュニティプログラム。過去2年間実施した交流サロン(全体会)に加えて、団員が主体となる「分科会」を設置し、団員間の交流する機会を増やしていきます。

④共創プロジェクトプログラム
市内企業(2社程度)と団員(4名/1社程度)がチームを結成し、企業の新事業や新商品・サービスの創出に向けて団員が伴走支援を行うプログラム。複業マッチングプログラムは企業と団員の1対1のマッチングを目指しますが、こちらのプログラムは1対nで、 複数人の団員が約3ヶ月間で企業の支援を行い、プロジェクト後も継続した関わりをつくることを目指します。

大きく分けて「複業」と「共創」の2軸でプログラムを区分しています。

複業マッチングプログラムの特徴

特徴①市内企業と対話&交流するフィールドワーク
団員が松山現地に訪れ(※)市内企業のビジョンや経営者の想いに触れ、課題解決に向けた課題の理解などを図っていきます。
※団員の自費(飛行機+宿泊+飲食で10万円程度)となります。

<参考記事:昨年度フィールドワークに参加した団員(高石さん)の体験談記事>
https://dandanfukugyodan-matsuyama.jp/column-takaishi/

昨年度のフィールドワークで市内企業と団員が交流する様子です。

特徴②熱い想いが込めたラブレターともいえる提案シートを提出
フィールドワーク等で市内企業のビジョンや想いに触れ、解決したい企業課題を聞いた上で、何か役に立ちたいと思った企業に、団員は「わたしはこんな人です!」というプロフィールシートと、「こんなことできます!」という提案シートを作成し、企業に提出します。

企業に自身にプロフィールと提案シートを提出します。

特徴③お互いのことをより知りながら共感を見つける面談
だんだん複業団のマッチング面談は1問1答で進行する面談ではなく、企業と団員がお互いのことをより知っていく、共感ポイントを見つけていきます。その上で、複業として案件をご一緒するか、どんな条件で実施するかを決めていきます。

お互いのことを知るマッチング面談の様子です。

共創プロジェクトプログラムの特徴

特徴①何か新しいことにチャレンジしたい市内企業をチームで伴走支援
いろんなバックグランドやスキル・経験を持った団員がチームとなり伴走支援や新たな視点でアイデア創出を行うことで、市内企業は自社の人材だけで着手できなかった案件や課題にアプローチすること、新規事業を始めるきっかけにつながります。

<参考記事:昨年度実施の成果発表イベントレポート記事>
前編:https://dandanfukugyodan-matsuyama.jp/report-cocreationproject01/
後編:https://dandanfukugyodan-matsuyama.jp/report-cocreationproject02/

昨年度参加したチームによる企画アイデア(発表資料より抜粋)です。

特徴②プログラム終了後も市内企業と継続的な関係・取り組みに
昨年度参加した1チームはプログラム終了後も市内企業・団員共にプロジェクト継続を希望し、新たな取り組みをスタート。だんだん複業団が大事にする「だんだん」を体現することで、お互いに想い合える関係ができていくのだと思います。

<参考記事:プログラム終了後の市内企業・団員による新たな企画>
https://dandanfukugyodan-matsuyama.jp/news-20240709/

プログラム終了後もプロジェクトを継続しイベントを企画しました。

コミュニティプログラムの特徴

特徴①どのような団員がいるのかがわかる
さまざまなバッググランドや多種多様なスキル・経験を持った人が集まるだんだん複業団のコミュニティ(だんだんコミュニティ)では、ホームページに団員一覧ページがあり、各団員のプロフィールや専門分野を掲載しています。また、団員はいつでもコラムを寄稿することができ、団員の知識や経験、想いを共有する場を設けています

<参考記事:コンビニでヒット商品を開発してきた担当者が考える「いい商品開発と悪い商品開発」(団員:福島香織さん)>
https://dandanfukugyodan-matsuyama.jp/column-fukushima/

商品開発の経験から得た自分のノウハウを公開したコラム記事も。

特徴②団員同士で交流できる
令和4年度から団員同士がオンラインでカジュアルに交流できる場を2ヶ月に1回開催しています。オンラインなので全国各地から参加できるため、毎回さまざまな場所から団員同士の交流やディスカッションする機会が生まれています。今年度は「だんだんアワー」というタイトルで、団員皆さんが気軽に集まり、話せる場をつくっていきます。また、オンラインコミュニケーションツールのslackを活用して、いつでも気軽に情報交換やお知らせなどの情報発信、相談・雑談ができる環境を整えています。

<参考ページ:今年度第1回「だんだんアワー」のイベントページ>
https://dandanfukugyodan-matsuyama.jp/dandanhour01_0726/

多様性の集合体とも言えるだんだんコミュニティでは2ヶ月に1回オンライン交流会を行なっています。

特徴③団員による共創活動
交流だけでなく、団員による共創活動を行っているのもだんだんコミュニティの特徴です。昨年度は、団員が自費で松山を訪れ、まちを歩き、各々の視点で松山の魅力を紹介するZINE(自主制作の小冊子)をつくりました。今年度は新たに「分科会」企画を立ち上げます。この分科会は団員が会のオーナーとなり、やりたいことや関心事をテーマに設定し、それに共感や興味を持った団員が会に参加し、アイデアを出し合ったり、何かを創作したり、自由に共創する場を想定しています。この共創を通じて、新たなチャレンジの機会となり、お互いに刺激と発見がある活動にしていきたいと思っています。

<参考ページ:有志メンバー17名の団員が協力して制作した「だんだんZINE」vol.1>
https://dandanfukugyodan-matsuyama.jp/wp-content/themes/original/assets/pdf/dandan-zine-vol1.pdf

さまざまなバックグランドを持つ団員だからこそ伝えられる松山の多様な魅力。

プログラムスケジュール(後期) ※2024年9月25日更新

複業マッチングプログラム

NOプログラム日程・場所
1人材向け説明会2024/11/20(水) 12:10-12:55&19:30-20:15@zoom
2プロフィールシート提出2024/11/29(金)まで
3チェックイン講座2024/12/4(水)・5(木)の2日間 19:30-21:00@zoom
4フィールドワーク現地:2025/1/11(土)〜12(日)
zoom:2025/1/14(火)・15(水) 19:30-21:00の間
5チェックアウト講座2025/1/16(木) 19:30-20:30@zoom
6提案シート提出2025/1/23(木)まで
7面談者選定(★)2025/1/24(金)〜2/5(水)の間@zoom
8マッチング面談(7にて選定次第、面談を実施@zoom)
9フォローアップ(9にてマッチングした方に進捗ヒアリングを行います。)
(★)は市内企業が実施する内容になります。

共創プロジェクトプログラム

NOプログラム日程・場所
1団員への案内・募集2024/11/18(月)~11/27(水)
2プロジェクトチーム決定(★)2024/12/4(水)まで
3チェックイン2024/12/11(水) or 12(木) 19:30-21:00@zoom
4現地フィールドワーク2025/1/11(土)〜12(日)@松山市内
5オンラインワーク①2025/1/20週@zoom ※日時はチームで調整
6オンラインワーク②2025/2/4週@zoom ※日時はチームで調整
7オンラインワーク③2025/1/17週@zoom ※日時はチームで調整
8成果発表・チェックアウト2025/3/5(水)夜を予定@zoom
(★)は市内企業が実施する内容になります。

コミュニティプログラム(通期:オンライン交流会「だんだんアワー」)

NO日程・場所
17/26(金) 20:00-21:30@zoom
29/27(金) 20:00-21:30@zoom
311/22(金) 20:00-21:30@zoom
41/24(金) 20:00-21:30@zoom
53/21(金) 20:00-21:30@zoom

複業人材(団員)の特徴

参加動機
・自分のスキル・経験を生かしたい
・自分の成長やスキルアップにつなげたい
・自分の新しい可能性や挑戦を見つけたい
・本業では得られない体験や人と出会いたい
・自分の働き方を多様にしていきたい
・出身地(愛媛や松山)に貢献したい
・地方創生や地域活性化にチャレンジしたい など
いろんなバックグランドや想いを持った団員が参加しています。

属性データ(昨年度参加者)

過去2年間の実績

参加企業〜マッチング数

項目令和4年度令和5年度
プログラム参加団員数(計)75名84名
プログラム参加企業数(計)10社9社
提案人数(計)32名27名
提案件数(計)76件65件
提案件数(1名あたり)3.2件3.0件
提案件数(1社あたり)7.6件7.2件
マッチング人数(計)15名11名
マッチング企業数(計)9社8社
マッチング件数(計)20件17件
マッチング件数(1社あたり)2.2件2.1件
マッチング率(団員)46.9%40.7%
マッチング率(企業)90.0%88.9%

マッチングテーマ

項目令和4年度令和5年度
営業支援5件3件
マーケティング支援6件5社
広報・PR支援3件4件
ブランディング支援0件1件
事業開発支援0件3件
経営支援3件1社
デザイン・制作2件0件
システム開発1件0件
合計2017

マッチング後の主な成果

テーマ成果内容
営業支援営業先・リード顧客の獲得
営業支援顧客先への案内ハガキのデザイン
営業支援営業資料の作成・活用
営業支援東京で開催された商品販売会のサポート
マーケティング支援販売促進キャンペーンの企画
マーケティング支援訪日外国人向けサイトでの記事制作(複数本)
マーケティング支援新規顧客の獲得数が倍増
広報・PR支援プレスリリースの作成・配信
経営支援銀行融資の獲得
経営支援事業計画策定から予算達成
事業支援カフェ立ち上げ支援
その他法人化

エントリーについて

だんだん複業団にご興味がある方は以下のフォームよりエントリーください。エントリー後にプロフィールシートを提出することで正式にプログラムへ参加が可能となります。詳細はエントリー後に運営事務局よりご案内いたします。

エントリーフォームはこちら
https://forms.office.com/r/qe9fgBaWn8

運営事務局
株式会社パソナJOB HUB
担当者名:植草・日沖・萬里小路
メールアドレス:dandan@pasona-jobhub.co.jp
※本事業は松山市が主催する「都市部人材デュアルワーク支援業務」(だんだん複業団)を(株)パソナJOB HUBが受託して運営を行っております。

さいごに 〜コミュニティマネジャーより〜

だんだん複業団 コミュニティマネジャー
豊田昌代

「だんだん複業団」に興味をもっていただき、そしてここまで読んでくださりありがとうございます。地域での複業や共創を通じて、「新しい挑戦をしたい」「地域とのつながりを感じたい」そんな思いを持つ方々の参加をお待ちしています。
私たちのコミュニティでは、スキルや経験を活かしながら、人や地域との深い結びつきを大切にしています。例えば、フィールドワークで松山現地を訪れることで、松山の魅力を肌で感じられるのも大きな魅力だと思います。そして、共に学び、共に成長していける仲間がここにはいます。
ちょっとでも興味が湧いたら、まずは一歩踏み出してみませんか?きっと、楽しい発見と素敵な出会いが待っています!
それでは、皆さんとお会いできることを楽しみにしています。どうぞよろしくお願いいたします。

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