参加企業インタビュー:株式会社伊織

株式会社伊織
代表者名:村上 雄二
ホームページURL:https://www.i-ori.jp/

だんだん複業団に参加したきっかけ

「伊織」は事業開始から約14年間、順調に成長してきたのですが、新型コロナウイルス感染症拡大によって大きな影響を受けました。自分たちの強みを伸ばしながら事業をやってきましたが、それだけではやっていけないことに気づきました。これまで取り組めていなかったことにもチャレンジしていかないといけないのでは?という状況に直面しました。そこで具体的に取り組みをするにおいて、どのように専門的なスキルや経験を持った人材を確保するかという課題とハードルにぶつかりました。費用もかけながらやってきましたが、そううまく専門人材を確保するのは難しい。そんな時に、たまたまSNSでだんだん複業団の取り組みを拝見して、「これはチャンスかもしれない!」と応募させていただきました。

専門的なスキルや経験を持った人材を市内だけで採用することについて

弊社はリアル店舗での接客やお客様との交流を強みにやってきたのですが、例えばECサイトやデジタルマーケティングといった案件はなかなか市内での採用につながらなかったこともありましたし、外部の求人サイトやサービスで応募をしてみましたが、うまくいかない経験がありました。
弊社の取り扱う商品的にも愛媛で採用できればいいなと思う一方、弊社は東京にも店舗があるのですが、コロナ禍で東京に行く頻度も減ってしまい、愛媛だけでの採用にこだわる必要もないのかなと思うようになりました。そうすることで、外の視点を取り入れて現状を分析したり、これまでにない新しいアイデアで付加価値をつけて発信したり、そういったことにもチャレンジできるのではないかと思いました。

道後温泉すぐのタオル専門店「伊織 本店」

実際にだんだん複業団に参加してみて

当初、だんだん複業団に参加している団員の皆さんは松山や愛媛出身の方が多いのかなと思っていたのですが、出身者以外の方がたくさんいて驚きましたし、その中には過去に仕事や旅行などで松山や愛媛に来たことのある方もいたと思うのですが、松山という地域への関心や松山の企業とのつながりを持ちたいと思っている人たちがたくさんいるんだなと思うと、とても嬉しく思いました。 さらに、想像以上に幅広い多様なスキル・経験を持ったプロフェッショナルが熱い思いを持ってプログラムに参加しているのが印象的でした。

人材との複業マッチングのプロセスについて

現地での「フィールドワーク」というプログラムで、団員の方々が伊織の店舗に来ていただき、商品やサービスをみていただき、その上で直接お話する時間は複業マッチングするにおいてポイントだったと感じています。実際にマッチングした団員の方も現地に来ていただいた上で具体的な提案をしていただき、マッチング面談の場でじっくりお話することができました。
また、はじめの説明会から約半年をかけてマッチングしていくので、全体を通してとても丁寧に進めていただきました。そのおかげもあり、当初整理した課題がよりクリアになっていったり、優先順位が明確になったり、プログラムを通じて自分たちの課題を整理する時間にもなり、ミスマッチが起きにくいプロセスだったと感じています。

現地フィールドワークで団員と意見交換を行う村上代表

マッチングした団員との今後の展開について

今回マッチングした団員の方が、弊社が課題提示した3つの内、2つに対して高いスキルと経験を持っていました。ただ、いきなり2つの課題に取り組むのは団員の方への負担もあるので、まずは1つの課題に集中して、そこで成果が出せるようにやり取りを進めています。まずは小さくスタートして、少しずつ取り組みの幅を広げていけたらと思っています。
今回、本当に良いタイミングで弊社のことを理解してくれた団員の方と出会うことができましたし、マッチングというカタチでご縁ができなかった団員の方もいたのですが、連絡先交換をさせていただいて緩く関係性を持たせていただく機会もつくっていただきました。今後、繋がりを持った団員の皆さんと少しでも取り組みを増やしていけたらいいなと思っています。

地域の企業が外部人材を活用することについて

弊社のような地方の企業にとって、すべての活動領域を地元の人材のみでカバーするのは難しいと感じています。自社だけではカバーできないところや弱点となっているところをカバーしてもらったり、外の視点からアドバイスやアイデアをいただいて、より強みを磨いてもらったりとだんだん複業団のような仕組みを積極的に活用していくことが企業成長していくためには必要だと感じています。 松山市主催の事業であり、参加費用がなく参加できる点も大きく、さらに、運営事務局の方々を中心に課題の整理やプログラムの進行をサポートしてくださった上で、いろんなスキルや経験を持った複業人材と出会うことができるので、マッチングする、しないに関わらずたくさんの気づきを得られる取り組みだと思います。

団員との交流やマッチングを通じて、企業成長を目指していく

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