こんにちは!だんだん複業団コミュニティマネージャーの豊田です!(自己紹介はこちら)
だんだん複業団のコミュニティは、職種やキャリア、住んでいる地域など、一人ひとり異なる背景をもちながら「松山で自分のスキル・経験を活かして複業をする」を軸につながるコミュニティです。
多様な視点・価値観で、観光ガイドには載っていない“松山市の魅力”を発掘したい。
そんな想いから、コミュニティに参加する団員によるZINE(冊子)制作プロジェクトが始動しました。
プロジェクト始動のきっかけは、過去に開催した交流サロン(イベントレポートはこちら)で、異なる価値観をもつ団員同士が活発な議論を繰り広げたことです。
職種やキャリアが異なると、「松山」というひとつのまちを歩いたときに、まったく異なる視点で魅力を発見できるのではないか、という仮説が生まれました。
共創プロジェクトの成果発表イベントが1月27日〜28日に松山市で開催されることもあり、同じタイミングで松山のまち歩きをする企画を実施し、その内容をまとめてZINE(冊子)にすることにしました。
今回は、「まち歩き」の2日間をレポートします!
そもそも「ZINE」とは何ぞや?
ZINEは、個人やコミュニティなどの小グループで制作する冊子のこと。ひとつのコンセプトに対し、雑誌のように様々な記事やイラストをまとめ、自由に表現することができます。
語源については諸説ありますが、「Magazine(雑誌)」「Fanzine(ファン雑誌)」を短くした言葉という説が有力なようです。
近年、ZINEは個人の思いやアイデアを発信するツールとして注目を集めているようです。
まち歩きの計画
今回の企画のゴールは、各人の視点で松山を歩き、魅力や課題を自分なりに発見し、ページにまとめていくというもの。参加者には「ひとり1ページ」を担当する“編集者”となって、2日間、取材する気持ちでまちを歩いてもらいました。
まちの成り立ちや歴史、文化的背景、再開発の意図などをわかっていると、よりまち歩きは楽しくなるはず。ということで、今回のまち歩きには、松山市在住のガイドが一緒に歩いてくれました。
<まつやまのまち歩きをガイドしてくれたのは・・>
○松山アーバンデザインセンター
「公・民・学」が連携するまちづくり組織。ハード面とソフト面の双方の面から総合的なまちづくりに取り組む。
○イイトコ道後
道後・上人坂エリア(一遍上人の生誕地)の地域活性化を行う学生で作るNPO団体。
そして、まちを歩きアウトプットする「まち歩きの専門家」として、(一社)あるっこからも2名が参加してくれました。ZINE制作にも関わってくれます!
<まち歩きを一緒にしてくれた専門家>
○(一社)あるっこ
まち歩きの専門家。「さんぽ文化をつくる」を軸に全国で活動中。今回は、代表理事の並木 有咲さんと、Instagramの情報発信を担当している石川歩夢さんが参加してくれました!
参加者は、2日間にわたって松山中心地や道後温泉周辺を歩き、気になったスポットや風景を写真やメモで記録しました。そして、その記録をもとに「どんなページをつくるか」を2日目の最後に発表しました。
2日間まち歩きをし、最終的に「企画書」となるZINEの設計図を発表することをゴールに実施しました。
1日目:ウォーカブルなまち・松山中心地を歩く
1日目は、松山市内中心地を散策しました。車からヒト中心の空間を目指し、地域のコモンスペースとして賑わいを取り戻した「花園町通り」から、市民の娯楽で賑わう銀天街・大街道といった商店街を通り、松山城へとつながる「ロープウェイ商店街」までを歩きました。
松山アーバンデザインセンターのガイドでは、町名の由来や歴史、再開発の効果などについてもお話ししてくれました。
1時間ほど解説を受けながら歩いた後は、個人でのまち歩き。
商店街の中心エリアと、学生街でもある文京エリアに分かれ、個人個人で気になる場所を歩きました。
まちなかにある看板や歴史的な建造物、おしゃれなカフェ、個性的なショップなど、それぞれが気になるところを歩き、写真を撮り、メモを取ったりしながら、松山の魅力を再発見しました。
2日目:道後を歩く、歴史を知る
2日目は、道後温泉周辺を散策しました。
道後商店街からにきたつの道を通り、道後温泉本館を見学し、宝厳寺の坂道を登り伊佐爾波神社まで歩きました。
道後の歴史や成り立ちに詳しい「イイトコ道後」さんが案内をしてくれて、1時間ほどガイドつきの散策をし、その後は1日目同様、それぞれが気になる場所を訪れる自由時間となりました。
神社を参拝したり、商店街のお店を覗いたり、足湯を探したりと、一人ひとりが気になる場所を訪れ、時間いっぱい道後のまちを楽しみました。
できたアウトプットがこちら!
2日間のまち歩きで得た経験や発見をまとめるべく、ワークを行いました。
ふたり1組となり、松山のまちで魅力に感じたポイントや、どんな切り口でページを構成しするかといった“企画のアイデア出し”を行い、誌面を構成する写真をピックアップしました。
用紙に手書きで誌面構成をつくり、ひとりずつ発表しました。
俳句をテーマにしたものや、“音”という切り口でまとめたもの、看板のフォントに注目したものなど、個性豊かなページができました。
ZINEの完成は!?
今回のイベントで制作されたZINEは、3月上旬頃に本サイトにて公開予定です。まち歩きに参加された方のほかに、参加できなかったけどZINEづくりをしたい有志の方も一緒になり、ひとつの冊子(PDF)にします!
松山を歩いてZINEを作るという今回のイベントは、だんだん複業団に関わる団員にとって、松山を新たな視点で発見する貴重な機会となりました。まちを知り、魅力を自分なりにまとめて発信することで、今後「複業」をしていく上でも役立つのではないかと思いました。
ZINEの公開を楽しみにしてください!