松山で複業をするだけでなく、多様な関わりをつくる「だんだん複業団」【事務局コラム】

こんにちは。「だんだん複業団」事務局の萬里小路忠昭(までのこうじ ただあき)です。名前が長いので「までさん」とお呼びください。
私は令和3年度から事務局として、複業マッチングプログラム(オンラインイベントや現地フィールドワーク、マッチング面談など)の企画・運営を担当しています。
普段は神奈川県藤沢市と茨城県大洗町で二拠点生活をしながら、仕事は個人事業主として主にまちづくりや地域活性化の仕事をしていて、だんだん複業団の事務局は「複業」として関わっています。

今年もだんだん複業団がスタートします

今年でだんだん複業団のプロジェクトは3年目を迎えました。過去2年間で、20社以上の松山市内企業と、200名を超える複業人材の方に参加していただきました。多様な業種で様々な課題を抱える企業と、幅広いスキルや面白いバックグランドを持つ人材の方々がいて、この両者がつながることでいろんな可能性や新しいことを想像することができるのではないかと思います。そんなことを思いながら、3年目を迎える今年度のだんだん複業団は過去2年、メインで実施した「複業マッチングプログラム」(プロフィールシート作成〜チェックイン講座〜フィールドワーク〜提案シート作成〜マッチング面談)に加えて、新たに「だんだんコミュニティ」という参加する人材同士がつながるプログラムを実施していきます。

だんだんコミュニティについて

簡単にコミュニティの背景をお話すると、複業を通じて地域の企業と関わるこの取り組みを「地域複業」とした時に、その取り組みに参加する方々は様々な思いや動機をもって参加していることがわかりました。例えば、複業を通じて学びたい、スキルアップをしたい、自分のスキル・経験を違う環境で活かしてみたい、自分の出身地やゆかりのある地域に関わってみたい、自分の住んでいる地域とは別に関われる地域を探したい、自分の生き方や働き方をより多様にしていきたい、自分の新たな可能性を見出していきたい、社会貢献や地方創生に興味があってチャレンジしたい、自分と同じ思いをもった人たちと繋がりたいなど、本当にいろんな思いをもって参加していることがわかりました。
ちなみに、世の中で一般的になっている「副業」ではなく、このだんだん複業団も、地域複業も「複業」としているのは、本業とは別にサブとして収入を稼ぐことが主な目的の「副業」ではなく、複数の仕事をメインとサブという区分けをせずにすべて本業と捉えるという意にしています。

2つの目的があるだんだん複業団

このように、お金を稼ぐことだけでない思いで地域複業にチャレンジしている人がたくさんいるのですが、その受け皿となる複業プログラムの取り組みだけではすべての人が必ずしもマッチングするわけではないので、多様な関わり方を実現できないのでは?マッチング以外での地域とのつながりをつくる必要があるのでは?と昨年度のプロジェクト運営を通じて感じました。だんだん複業団の主催である松山市さんも、このプロジェクトの目的を「市内企業の課題解決」ともう一つ、「関係人口の創出」を目指して取り組みを推進しています。関係人口とは、その地域への旅行・観光をメインとした交流人口と、その地域に移住した定住人口の間に位置づけられた、地域づくりに主体的に貢献する人たちのことです。

団員が主役のコミュニティ

このような文脈でだんだん複業団の取り組みを捉え直した時に、「コミュニティ」という考え方が出てきました。松山市内企業との複業によるマッチングだけではなく、多様なカタチで関わりや人と人のつながりを生まれるコミュニティができたらといいなと。ただ、新たにチャレンジする取り組みなので、正直どのようなカタチになっていくか想像もついていませんが、一つ思っていることは、参加する人材(だんだん複業団なので、コミュニティにおいては「団員」と名付けたいと思っています)の方々が主体的に発信できて、活動できる場にできたらと思っています。自由に団員同士で会話したり、ごはんに行ったり、市内企業とも気軽にコミュニケーションが取れたり、団員自らがコラムを書いて発信したり、イベントや交流会を開催したり、団員同士でプロジェクトをつくったりと、松山市内企業の成長と地域の活性化につながることを前提としながら、団員各々のやりたいことが表現・実現できる場になればいいなと思っています。

事務局としてできること

プロジェクトのメインである「複業」の実現にも少しでも貢献できるよう、松山市内企業の経営者の思いや企業課題をヒアリングし、団員の方々にわかりやすく伝えることや、団員の方々のスキルや特性を理解して企業とのマッチングにつなげること、そして、それらが実現できる場の企画・運営に尽力していきます。だんだん複業団の「だんだん」には「徐々に」という意味と、松山市の方言で「ありがとう」の意味があります。少しずつお互いのことを理解して、ありがとうと言える関係性をつくること。そのような取り組みをこのだんだん複業団で実現していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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